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レシピ
2016/09/26

中濃ソースって何?!ブルドックソースに聞いてきた!【絶品レシピ付き】

『中濃ソース』というソースがあります。


東日本では一家に一本、当たり前のようにあるこのソース、西日本では「中濃って何?」って言っちゃうほどマイナーな存在なのです。

 

これほどまでに東西で認識の違う中濃ソースについて、中濃の王者ブルドックソースさんにもお話を伺いながら徹底的に解説!知らない方には目から鱗、知っている方も改めて中濃が好きになるかもしれませんよ!

 

中濃ソースってなに?なんて読む?


中濃ソースは、とろみがあってスパイシーさと濃厚さの両方の要素を持ち合わせもった万能ソースです。そのまま『ちゅうのう』と読みます。

東日本では、とんかつ、フライ、目玉焼き、お好み焼き、たこ焼き、なんにでも中濃ソースを使います。家庭にソースは中濃1本しかないという方も多いのではないでしょうか。※もちろん個人差がありますよ!

 

中濃ソースといえば、ブルドックソースの『中濃ソース』です。

 

野菜・果実の旨味にスパイシーさをプラスし、ほどよいマイルドさに仕上げたソースで、フライにも料理にも使うことができる万能ソース。

 

主な材料は野菜・果実。りんご、たまねぎ、レモン、トマト、プルーン、ニンジンなどを煮込んで裏ごしして、スパイスと、お酢をブレンドして作ります。スパイスにはとうがらし、しょうがのほか、白コショウ、オールスパイス、タイム、セイジ、フェンネル、ローレル、クローブ、シナモンなど10種類以上を使っているんですよ。

 

ノンオイルで食品化合物無添加(着色料・化学調味料・増粘剤・甘味料)で、安心して食べることができます。

 

中濃ソースに対してなんとなくカロリーや油分が高いとか、化学的という印象がある方もいるかと思いますが、実はとてもヘルシーな調味料なのです。

 

なぜブルドック?!


このソースを作った『ブルドックソース』さんは東京に本社を置く、創業明治35年の老舗メーカーです。

 

名前の由来はその名のとおり犬のブルドッグ。なぜ”ブルドック”なのかと言いますと、ソースの発祥地であるイギリスでは当時ブルドッグがとても人気ある犬種だったからだそうで、ブルドッグのように愛されるソースになってほしいという願いが込められているそうです。


『ブルドック』の前は『狼』や『天人』をキャラクターにしたソースもあったそうです。100年以上も前からキャラが大活躍!

 

 

すべて手作りで作られてきたソース


明治35年にはどうやってソースを作っていたのでしょう。ブルドックソースさんの資料を調べてみると・・・

”創業期、明治から大正にかけてソース製造は原理的には今と変わりないが、すべて手作りということである。玉ねぎ、にんじん、にんにく、唐辛子、こんぶ、煮干し、スパイス類などを一緒に沸騰して仕込み樽に移し、3~4カ月の熟成期間を待って・・・”とあります。なんと手作りです。こんぶ、煮干しというのが新鮮です。

 

製造はもちろん、包装だって手作業です。

”ソースの包装はこの英国スタイルを真似たもので、ます壜(※ビン)に、本貼りと称してラベルを貼り、1本1本を紙で包み、壜の首の部分を赤いひもで結ぶ。それにさらにラベルを貼るわけで、なかなか手数もかかるが体裁も良く立派なものであった。”同資料より。手間がかかっていたんですね!

 

創業者の小島仲三郎さんは昭和初期から宣伝広告にも積極的に実施、チンドン屋さんや路面電車に看板を掛けてソースの宣伝をしたそうですよ!当時の宣伝の中心は、立て看板やポスター、新聞が主流だった中でかなり異色の宣伝方法だったと思われます。

 

中濃の”中”は何の中?


ところで、中濃の「中」とは何でしょう?

ソースと一口に言っても、ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース、お好みソース、焼きそばソースなどいろいろな種類がありますが、全てのソースは実は下記の3つに分類されています。

 

お好みソースや焼きそばソースは濃厚ソースということになります。

これらは「味」ではなく、「粘度」で3種類に分けられています。粘度というのは”とろみ具合”のことです。

 

ウスターソース・・・ウスターソース類のうち、粘度が0.2Pa・s未満のものをいう。

中濃ソース・・・ウスターソース類のうち、粘度が0.2Pa・s以上2.0Pa・s未満のものをいう。

濃厚ソース・・・ウスターソース類のうち、粘度が2.0Pa・s以上のものをいう。

参照元 JAS規格 http://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/kokuji/k0000102.html

 

粘度とはとろみ具合のこと。つまり、とろみ具合が中間なので、中濃という名前なんですね。

 

西日本にはほとんどない。東日本にはほとんどある。


東日本では、ソースが家庭に中濃1本がスタンダードです。(もちろん個人差はあります。)西日本では中濃はなく、スタンダードはウスターソースやとんかつソースで、フライにもウスターソースをかけます。東日本住民の私からすると、ウスターだとフライからソースが流れてしまうのではとひやひやしていまいますが、問題ないそうです。

 

そのほか、お好み焼きにはお好み焼きソース、焼きそばには焼きそばソースといったように、家に2~3本が基本です。

そんなソースにこだわりが強い西日本では全くといっていいほど知名度がないのが「中濃ソース」です。仮にスーパーの棚に並んでいたとしても見えない(関東在住関西出身者談)そうです。信じられません。

シェフリ chef-ri の調査でも見ることができます。本当に西日本では中濃がマイナーなようです・・・・・・。

 

最新版 地域別ソースの勢力図 見えてきた中濃・ウスター境界線


 

西日本になぜ中濃が浸透しなかったの?


このような西日本でのあまりの知られてなさの原因について、ブルドックソースさんに聞いてみたところ、興味深い説を教えていただきました。

それは、中濃ソースが生まれたときには関西には粉もん文化があり、濃厚ソースが定着していたため、中濃ソースが浸透しなかったというものです。

詳しく見ていきましょう。

 

最初のソースはウスターソース


数あるソースの中で最初に生まれたのはウスターソースです。

 

ウスターソースは1837年イギリスのウスターシャー州ウスター市で生まれました。日本では江戸時代が始まったころです。同市で生まれた最初のウスターソースは『リーペリン』ブランドのウスターソースと言われており、発売されるやいなやまたたく間にヨーロッパで広まったということ。

 

そのウスターソースがやがて日本にやってきます。

 

明治初期、浜口儀兵得衛氏が英国ウスターソースを製造した事実があると言われており、

ソースは西日本から生産され中期ぐらいから関東でも生産されるようになりました。日本の企業が次々とウスターソースの製造にチャレンジします。ソースを作るメーカーはもともとありませんから、醤油メーカーが手掛けることも多かったようです。

土地の風習的嗜好、製造所の地域特色が生まれてゆき、関東は甘みが多く、関西は酸味が強く、そのほかの土地に辛味が強いと分かれていたようです。

 

ソースがやってくるまで、日本の調味料といえば味噌や醤油です。最初はなかなか受け入れられなかったのですが、食文化の西洋化とともに徐々に市民権を得ていきます。

 

あのメニューの登場


ここで今では一般的になった、多くの人に愛されるある定番メニューが登場します。「とんかつ」です。

とんかつのルーツはヨーロッパの肉料理『カットレット』にあります。それが洋食として日本に入ってきたとき『カツレツ』と呼ばれるようになりました。うすい牛肉に細かいパン粉をまぶして多めの油で焼いた”炒め焼き”メニューです。

 

こちらがとんかつ


参照元 日本植物油協会 http://www.oil.or.jp/info/65/page02.html

 

こちらがカツレツ


参照元 日本植物油協会 http://www.oil.or.jp/info/65/page02.html

 

それが徐々に豚肉が使われ始め、明治の30年代には”揚げる”とんかつが登場。

ソースはウスターソースだったようです。

 

それからさらに約半世紀の時を経て、とんかつ向けのソースが誕生します。

ブルドックソースさんでは、とんかつの登場を受けて、フランス語で”やわらかい”の意味がある濃厚ソース『ボーアソース』を発売。


その後、『とんかつソース』と名前の付いた商品が各社から発売されます。ブルドックソースさんでは昭和26年に、『とんかつソース』を発売しました。

 

そのころは戦争が終わったばかり。戦争中に砂糖が制限されていた反動で、戦後になると甘い味付けが好まれるようになったようです。そこで、ウスターソースより甘口のとんかつソースを”ごちそう”のとんかつにたっぷりかけて食べる習慣が生まれたのかもしれません。

 

西日本では、このころから粘度の高いどろどろのソースをお好み焼きやたこ焼きにかける文化になったようです。それ以前のお好み焼きにはお醤油やウスターソースをベースに調合したソースを使っていました。

昭和27年ごろには広島のオタフクソースさんがお好みソースを発売しています。

このような流れで西日本ではスタンダードなウスターに加えて、粉もん文化と結びついた濃厚ソースの複数使いという図式ができあがって行ったものと思われます。

 

そして中濃ソースが生まれる


昭和40年代に関東で中濃ソースが生まれています。

ブルドックソースは昭和41年に中濃ソースを発売しています。

このころ、東京の洋食屋さんではウスターソースととんかつソースを混ぜた中間のソースをオリジナルで作っていて、業務用ソースを作っていたブルドックソースさんがその様子を見て商品化したのではないかということ! 甘さもスパイシーさも中間な”ちょうどいい”中濃ソースは関東から北に向かって広がってゆきます。

 

一方、すでに完成していた濃厚ソース文化の壁にはばまれて、西日本に広がることはありませんでした。

 

本当のところは誰にもわかりませんが、こうしてみるとなんだか納得してしまいます。何気なく使っているソースに、こんなに深いストーリーがあったんですね。

ところで、とんかつのルーツであるカツレツの本場、イタリアのミラノでは、チーズで味付けされた衣にレモンをしぼって食べるそうで、ソースをかけるという風習はあまりないそうです。ブルドックさんがヨーロッパで試食会をした際に、日本流のソースがけの食べ方を紹介したところ、大好評だったとか。関西より先に世界に広まるかもしれませんね。

 

かけるだけじゃない!中濃ソースを使ったレシピ


最後に中濃ソースの活用方法をご紹介しましょう。かける以外にも料理に大活躍します。

 

中濃ソースで楽しむ!キャベツのジューシーメンチカツ



参照元 ブルドックソース https://www.bulldog.co.jp/recipe/140213.html

 

【材料】2人分

タネ

合びき肉・・・150g

キャベツ(みじん切り)・・・60g

玉ねぎ(みじん切り)・・・1/4個

卵・・・1/2個

ブルドック 中濃ソース・・・大さじ1/2

塩こしょう・・・適量

 

ころも

小麦粉・・・適量

卵・・・適量

パン粉・・・適量

揚げ油・・・適量

 

【作り方】

1、ボウルに具材を入れて、ねばりが出るまでよくこねます。4等分して、形を整えます。

2、小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつけて、170℃の油で火が通るまで揚げます。

3、もちろん、ブルドック中濃ソースをかけて召し上がってください♪

 

ポイントは玉ねぎを炒めずに使うことです。これによってジューシーに仕上がりますよ。

 

圧力なべで簡単!豚の角煮パインソース



参照元 ブルドックソース https://www.bulldog.co.jp/recipe/131101.html

 

【材料】2人分

豚バラ肉(ブロック)・・・1本(400g)

長ねぎ(青い部分)・・・2本

しょうが・・・1片

パイナップル(すりおろし)・・・70g

ブルドック 中濃ソース・・・大さじ4

酒・・・200ml

水・・・適量

 

【作り方】

1、圧力なべに水、長ねぎ、しょうがを入れて、すのこをセットし、豚肉を乗せ、フタをします。強火で圧力がかかってから弱火にし、10分加熱。火を止めて自然に冷めるのを待ちます。

2、豚肉とすのこを取り出します。豚肉はこのタイミングで食べやすい大きさに切ります。

3、1の圧力なべを一度洗い、パイナップル、中濃ソース、酒を加えます。肉が半分浸かるように水の量を調整してください。

4、フタをし、強火で圧力がかかってから弱火にし、15分加熱、火を止め、自然冷却します。

5、ふたを開けた状態で煮汁がとろりとするまで煮詰める

 

パイナップルの酵素のはたらきでお肉が柔らかく仕上がります。

火が通っているか確認したいときは、金串をさして透明な汁が出てきたら焼けているサインです。時間がない時は豚肉は厚みを半分に切ってみてください。焼く時間も半分で済みますよ。

 

一度は作ってみたい!こく旨ミートローフ



参照元 ブルドックソース https://www.bulldog.co.jp/recipe/131204.html

 

【材料】パウンド型1本分(約4人分)

合びき肉・・・400g

ベーコン(みじん切り)・・・2枚

たまねぎ(みじん切り)・・・1/2個

にんじん(みじん切り)・・・1/3本

ブロッコリー(みじん切り)・・・40g

しいたけ(みじん切り)・・・2枚

ブルドック 中濃ソース・・・大さじ2

塩こしょう・・・適量

ナツメグ・・・適量

 

ソース

粒マスタード・・・大さじ1

ブルドック 中濃ソース・・・50ml

 

【作り方】

1、ボウルに材料を入れよく混ぜます。

2、耐熱のパウンド型に1を入れ、オーブンで30分焼きます。温度は230℃です。もし表面が焦げそうでしたら上にアルミ箔を乗せるといいです。

3、オーブンから取り出し、粗熱が取れたらパウンド型から取り出します。食べやすい厚さにカットしましょう。

4、ソースを作ります。型に残った肉汁を小さめのボウルに入れ、粒マスタード、中濃ソースを加えて混ぜます。

 

ミートローフははなじみが薄い人も多いかと思いますが、意外と簡単に作れて失敗知らず。見た目も豪華なのでおすすめです!

 

レモンを一緒に炊く!ほんのりさわやか鮭麦めし



参照元 ブルドックソース https://www.bulldog.co.jp/recipe/150105.html

 

【材料】約3合分

米・・・カップ2(400ml)

押し麦・・・カップ4/5(160ml)

水・・・330ml

ブルドック 中濃ソース・・・カップ1/2(100ml)

酒・・・大さじ2

レモン(薄い輪切り)・・・1/4個

さけ(切り身)・・・2切

塩、こしょう・・・適量

ルッコラ(根の部分を切る)・・・30g

 

【作り方】

1、といだお米と押し麦を合わせて約30分水につけておきます。

2、さけに塩こしょうを振り、フライパンで両面を焼きます。塩コショウは多めに振りましょう。

3、水を切ったお米+押し麦を炊飯器に入れ、2と、その他の材料を加え混ぜ合わせ、レモンを3枚のせて炊きます。

4、炊き上がったら塩こしょうで味を調え、ルッコラを加えて軽くあえます。

5、残りのレモンを添えて完成です。

 

ポイントはレモンの爽やかな炊き込みご飯です。キノコをくわえてもおいしく作れます!

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?中濃ソースを使ったことがない方でも、興味を持っていただけたのではないでしょうか。ぜひスーパーで探してみてくださいね。きっと”見えてない”だけで置いてありますよ!
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